Go to India No3 インドに行くその3
◆7月27日 午前7時半
TAXIをつかまえて市街に繰り出そうと思ったのだがインドルピーをほとんど持っていない事を思い出した。インドルピーは建前上海外への持ち出しが禁止されているという事もあり渡航前に現金化するのが困難な通貨である。
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私の場合はタイ、バンコクからの渡航だったのだが、そのバンコクで幅を利かせている換金屋がルピーを取り扱っていることが分かり事前に準備していくことにした。しかし実際には数件回ってもルピーの在庫が極少量しか無かったため残りをドルにしてインドに向ったのだ。
コルカタの空港には両替屋が一軒ありレートこそ悪いものの実は日本円も取り扱っていた。ここで手持ちのドルをルピーに換金したところおもむろに店員のお兄ちゃんが「いい時計しているね。 いくらで買ったの?どこで買えるの? どんな機能あるの? 防水? 蓄光?」等矢玉のごとく質問攻めかましてきたのだがその時つけていた時計は何のことない knot のごくシンプルな時計である。以前インド人は初対面でもプライベートな事を突っ込んでくるみたいな事を聞いたことがあったので即座にこれの事かと理解した。 私は必要以上に自慢しまくって今度何なら買ってきてやるよと冗談かまして換金屋を後にした。
さてタクシーに乗ろう。
適当に交渉して200ルピー。
高いかどうかはよくわからない
道中の景観はまさに衝撃だった。
牛、馬、ヤギ、犬、猫 が闊歩するのは当たりまえ。
水たまりで行水するおやっさん。 通りの半分を占拠してジャガイモの選別をするおかあちゃん。 大量の女性もの下着をたたき売るおじいちゃん、そして歩道のブロックを剥がして小さいかけらと大きいかけらを分けているおばあちゃん。 通りに右車線も左車線も関係ねえと言わんばかりにとにかくクラクション鳴らしまくって前の車を抜かんとするトゥクトゥク。
これがカオスというやつかと思った。
インドでは駅や橋といったインフラ施設は準軍事施設として取り締まられているらしく写真の撮影は禁止らしい。 駅の窓口で指定の料金を支払うと円形のトークンを渡されるのだが、これを自動改札にかざして入構するという仕組み。
市街地に到着後最初の目的地であるカーリー寺院に向った。
カーリー寺院とはヒンズー教の神カーリーを祭った寺であり、毎朝ヤギの首狩りの儀式が執り行われているというかなり珍な寺である
なんとここで事件あろうことか詐欺師にまんまとつかまってしまった。
事前情報によるとこの寺は土足厳禁、荷物持ち込み不可らしいのだがどうすればよいかわからなかった私はウロウロと入口に差し掛かると中からおっちゃんが声をかけてきたのた「靴はここに脱いでね、バックは持ってていいよ。あとこれはお供えのお花ね」
私の危険レーダーが一気に振り切れたのだが係員かもしれない。 断ったとしてもどうすることもできない為仕方なく付き合った。
一応目的のヤギの首狩りの儀式に立ち会う事は出来た。
詐欺師は2000ルピーよこせという。日本円で約3600円。 あり得ない
ルピー全然持ってないからバーツで勘弁してくれと言って少額紙幣を多めに握らせ誤魔化したが後味が悪すぎる。明らかな詐欺師につかまってしまった事に対する残念感がしばらくぬぐえずその後はしばらく自信を失って心が折れそうだった。
仕方ない、やつらはプロの商売人なんだ。
1000円でプロのショーを見れたと思えば安いものじゃないか
むしろいい勉強になった。 といい聞かせて何とか気持ちを切り替える。
カーリー寺院を後にし、バッグパッカーが集うサダルストリートを散策、そしてコルカタ随一の規模を誇るインド博物館へと向かった
なんという独特のにおいなんだろう。
糞尿、汗、下水、排気ガス、腐敗物、、、 ありとあらゆる 汚物から放たれた匂いが町全体を包んでいる。
何度か吐きそうになるのを堪え、得意の口呼吸で耐える。
ところが不思議と2日目には慣れてしまったのだから人の順応性には関心する。
野良犬にも慣れた。
インド博物館到着。
外国人は500ルピー、インド人は数十ルピー。 差激しすぎ
仏像やレリーフ鉱物や化石等のおびただしい収蔵物が所狭しとそして無造作に陳列されている様がこれまたカオスの形相を表していた。
中庭にてセルフィーを一枚
→ 次回に続く